陰ヨガについて
陰ヨガってなんであんなにじっとしているの?キープが長すぎない?と、不思議なヨガのスタイルですよね。
陰ヨガは、比較的新しいヨガのスタイルです。哲学は東洋哲学の「タオ」(道)でその中の「陰陽論」を基に考えられています。
陰ヨガの前進は、ロサンゼルスの武道家がダイナミック動き(カンフー)、気功、道教、静的なポーズを組み合わせた「タオイスト・ヨガ」を指導したことから始まりました。
影響を受けたポール・グリリーが中でも静的なポーズを指導するようになり、その生徒だったサラ・パワーズが1996年に「陰ヨガ」と名付けました。そこから現代人にとてもマッチしたヨガと認知され、人気が広まりました。
陰/陽は対局もの。
月と太陽、静と動、女と男、吐と吸、地と天、黒と白、夜と昼、弛緩と緊張など。
これらは、良い悪いではなくどちらも必要で、バランスが大切です。
ただ現代人は、陽のエネルギーが強いと言われています。太陽が沈んでも活動したり、競争、頑張る社会、緊張することが多い、常に忙しい、ストレス過多、パソコン・スマホが手放せない等。
陽のエネルギーが優位になると、常に緊張、戦闘モード、圧倒的にリラックスする時間が少ないのです。
生まれて間もない頃は皆、身体も心も真っ新で、なんでも思い通り、楽しく、純粋で自由な思考でした。
しかし、
成長する過程で、さまざまな教育や経験、価値観などが身体に埋め込まれていきます。
さらに頑張る社会で、競争に勝てないのは「何か足りていない」と思い込んでしまい、加えることばかりに集中します。
古い考え・価値観、しがらみを抱えたままなので、良いアイディアが入る余地もないほど、思考もパンパンに膨れます。
パソコンを使う方は分かると思いますが、ストックできるデータ量は制限がありますし、作業ができる机の広さ(メモリ)も決まっているので、何か古いデータを整理したり、削除しないとパソコンの動きが悪くなります。強制的にリセットする場合もありますね。
陰ヨガでは、この膨らんだ思考を手放します。その為に「自分を見つめる時間」を作ります。
静かな陰のエネルギーを借りて緊張を緩ませ、身体の感度(五感)を上げていきます。身体が緩むと心も緩み、思考を手放して頭を整理をしていくことができるようになります。
ストレスが減っていくので本来私たちが持っている癒す力が高まり、心身共に健やかで自分らしさに気付けるようになります。
ポーズを保持する時間が長いのは、身体の深層へ刺激を届かせ、エネルギーを流すためでもあり、また動き回る思考を整理するためでもあるのですね。
是非、リラックスを心掛けて、自分を見つめる時間を増やしてみましょう。
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